新入社員意識調査(情報通信業界編)
情報通信業の新入社員は成長意欲が高い!成長できる環境を整えることが最重要施策!
2022年6月30日
当社では、2022年3月31日~5月13日の期間、2022年入社の新入社員4,659人を対象に、働くことに関する価値観について実態調査を行いました。本調査レポートでは、その中でも情報通信業に入社した新入社員の価値観について分析、考察しています。
背景
2022年入社の新入社員はZ世代とも呼ばれ、物心ついたときからすでにデジタル技術が発達している社会で育ってきました。さらに今年の新入社員は新型コロナウイルス感染症の影響により、学生時代の後半はオンライン授業やWEB会議ツールを用いたゼミなど、コミュニケーションの大部分をオンラインで行いました。社会では働き方改革やワークライフバランスといったプライベートと仕事のバランスを見直す動きもあり、転職や副業など、一つの会社だけにとどまらないキャリア形成を見聞きする機会も多くありました。このような今年のZ世代新入社員は、仕事に対してどのような価値観をもっているのでしょうか。今回は、特に情報通信業の新入社員の価値観について実態調査を行いました。本アンケート結果が、組織づくりや新入社員育成に悩む経営層、人事担当者、さらには現場の管理職の方、OJT担当の方にとって有益な情報となれば幸いです。
調査結果の概要
- 1. 「自身の成長につながる仕事がしたい」「仕事を通して自分を成長させたい」と回答した割合が6割超える。
成長意欲の高さ目立つ - 2. スキルアップのために何かしら取り組んでいる割合が他業種よりも高い。
身につけたいスキルは多岐にわたり、習得への意欲が高い傾向 - 3. 理想の上司には他業種よりも「専門力の高さ」を求める傾向あり。会社にはセミナーや勉強会の機会提供を求める
- 4. 今の会社で働き続けたい割合、他業種よりも10ポイント以上低く、5割強。
長く働き続ける条件に「仕事を通じて成長できる」環境を求める
1. 「自身の成長につながる仕事がしたい」「仕事を通して自分を成長させたい」と
回答した割合が6割超える。成長意欲の高さ目立つ
まずは情報通信業の企業に入社した新入社員の仕事への意識について見ていきましょう。
「今後どのような仕事をしていきたいですか」という設問に複数回答で答えてもらったところ、最多となったのは「楽しくてやりがいのある仕事(69.3%)」、2位は「自身の成長につながる仕事(60.1%)」、3位は「楽しく取り組める仕事(39.3%)」でした。いずれも、情報通信業を除く全業種(以下、他業種と記載)と同じ順位になりましたが、「楽しくてやりがいのある仕事」「楽しく取り組める仕事」は、他業種よりもそれぞれ5.4ポイント、2.8ポイント低く、逆に「自身の成長につながる仕事」は7.0ポイント高い結果となりました。「自分のペースでやり切れる仕事(39.2%)」「専門的なスキル・知識が求められる仕事(39.0%)」の割合も他業種と比較すると高く、10ポイント近く差がつく結果となりました。(図1)
「仕事を通して成し遂げたいこと」について尋ねる質問では、情報通信業の新入社員は「自分を成長させたい」を選んだ割合が最多の66.0%で、他業種よりも7.4ポイント高い結果に。他業種では「安定した生活を送りたい(63.1%)」が1位、「自分を成長させたい(58.6%)」は2位で、順位が入れ替わる結果となりました。(図2)
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