プロアシスト様
「『社員は家族』と思い接しています」|事例

株式会社 プロアシスト 様
株式会社 プロアシスト 様
							|プロアシスト様「『社員は家族』と思い接しています」|事例_3
従業員数
:202名(2017年10月1日現在)
主要業務
:脳波計、リラックスチェア、IoT向けセンシングデバイスの開発と製造・販売、組込みシステムと制御アプリケーションの設計・開発などソリューション事業、eラーニング、モバイルアプリなどASPサービス提供、Web応用の基幹業務システムの設計・開発
キーワード
:「社員は家族」としてダイバーシティを推進する成長会社
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「当社はプライベートに踏み込む会社」と表現するのは、組み込みソフトの設計・開発などを行うプロアシストの生駒社長。「ダイバーシティ経営企業100選」「がんばる中小企業・小規模事業者300社」など様々な賞を受賞する同社は、育児休暇からの復職率が100%となっています。「個人の尊重」を経営理念とし、個人の特性が活かせる会社を目指して創業当初から国籍も性別も関係なく理念に共感できる人を採用しています。

ダイバーシティと女性活躍、個人の尊重の関係を生駒社長と人事部の牧江様に伺いました。

取り組みを始めた背景

取り組みを始めた背景

バブル崩壊後の1994年、リストラの嵐が吹き荒れていたときに起業しました。当時の世の中では、せっかく優秀な技術者に成長しても、突然営業に配置転換されたりして辞めざるを得ないといった状況がありました。きっとそういった方も配置の仕方によって力を発揮できるはずだと思い、個人の特性が活かされる会社を目指して創業しました。「個人の尊重」という経営理念は創業当時から変わりません。

当社は大手企業の協力会社として事業を展開していますが、ただ言われた仕事をやるだけでは一流とは言えません。クライアントの期待値を超える仕事をする必要があると感じています。そのためには「視野を広く世界を見ていないといけない」と思っています。私自身、外国人が身近にいる京都で育ち、異文化に触れることの大切さを体感していたからです。せめて会社の中だけでもグローバルにしておかないと、発想や考えが凝り固まってしまうと思います。

創業から間もないころ、まだインターネットと言っても誰も知らないような時期にIPアドレスのクラスCを取得したことから、大学の研究室向けにホームページの制作を提案していました。その時のつながりから留学生の受け入れが始まったのですが、以来、国籍・宗教・性別・年齢などを問わず採用してきました。

女性活躍推進の取り組み

女性活躍推進の取り組み

「個人の尊重」が理念ですから、お互いがお互いのことを知る必要があります。そのため「社員は家族」とも思い接しています。社員を採用するときには「当社はプライベートに踏み込む会社である」ということを伝えていて、これに共感できる方を「家族」として会社に迎え入れています。また「家族」としてのビジョンを共有するために、理念を伝える「生駒塾」というものも開催しています。

社員間のコミュニケーションということでは、社員旅行や天神祭花火鑑賞会など社内行事もあります。社員が持ち回りで企画・運営するのですが、社員のご家族も「会社の家族」として招待しています。

また地元が遠隔地にある社員については、毎年実家への「家庭訪問」をしています。訪問すると必ずと言っていいほど幼いころからのアルバムを見せてくださったりして、より社員のことを理解することができます。私からは社内での写真をお見せしたり仕事への取組みを伝えたりしますが、もし本人が迷ったりしたときには家族の方からもサポートしていただけるようお願いしています。

取り組みを始めて感じる効果

取り組みを始めて感じる効果

女性活躍ということを特別に意識してきたわけではありませんが、特に育休を取得する女性社員に対しては復職後の不安を払拭するために「休んでいる間は会社側でサポートしているので、あなたは戻ってこなければいけない」と明確に期待を伝えていて、現在のところ復職率は100%です。

休んでいる間も帰属意識を保てるように、会社にお子さんを連れてきて触れ合っていただくような機会も設けていますが、実際に戻ってきていただいたときは丁寧なフォローが必要だと思います。例えば、周囲の社員の何気ない言動に対して、悪気はなくても受け取る方はそう感じていないことがあるので、周囲にもケアする気持ちを徹底するよう伝えています。決して甘やかしたりはしませんが、仕事内容も出張などは控えその人に今の状況に適した業務を設計しています。

男性の育児休暇も4名いるのですが、特に男性には子育てに関わっていただきたいと思っています。育休から戻ってきた社員は、いい意味でマルチに仕事をこなせ、配慮や気配りができて、子育てを通じてすごく成長しています。子育てを本気でやるとマネジメントができる人材になるのです。ですので、お子さんのいる社員については学校行事へはしっかり参加するようにと伝えています。

今後の展開

今後の展開

仕事はもちろんですが、家庭もひっくるめて私たちは活動しているので、24時間のどこかでの線引きというのは少し難しいのではないでしょうか。人はそれぞれ頑張りたいとき、少しゆっくりしたいとき、など、人それぞれのタイムラインがあると思います。これを制度やプログラムなどの形にして受け入れられるようにしていきたいと考えています。例えば、管理職の多様な働き方にはまだ対応できていないところがあります。課長のポジションを打診したときに「子どもを産んで落ち着いてから・・・」という反応が返ってくることがあります。その気持ちも分かりますが、当人が管理職になることのメリットなどを考えると、やはりそういう反応ではなく前向きに受けてもらいたいですし、自然と前向きな反応が返ってくるような制度・仕組みが必要なのかなと考えています。

また、今3割を占める女性社員の比率を5割にしたいと思っています。来年は25周年になりますが、おかげさまでいろいろな賞もいただきました。社員も私利私欲ではなくみんなでプロアシストを良くしようと思って働いてくれていると感じています。ぜひ当社だけでなく業界の働き方を変えたいという女性をはじめ、様々な社員に集まってもらえればと思います。

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