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こんなにも違う!! 管理職と新入社員の意識に大きなズレ
管理職1,061人、新入社員3,770人の意識調査を比較・分析しました

こんなにも違う!! 管理職と新入社員の意識に大きなズレ
管理職1,061人、新入社員3,770人の意識調査を比較・分析しました|リサーチ|人材育成・教育研修

2020年7月1日

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、例年とは全く異なる状況で入社を迎えた2020年度の新入社員。その新入社員たちの成長を促すには、会社や上司が新入社員の考えをきちんと把握・理解し、認識の相違をなくしておくことが不可欠です。今回は、管理職1,061人と新入社員3,770人を対象に行った意識調査から、両者間の“ズレ”について考えていきます。

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意外な盲点?「パソコンスキル」の必要性で20%以上の差
「タイムマネジメント力」を求める管理職が約半数も、新入社員は...?

今回の調査は、管理職1,061人、2020年度入社の新入社員3,770人の計4,831人にご協力いただき、管理職の皆さんには新入社員の育成について、新入社員の皆さんには自身の働き方に対する意識についてお答えいただきました。

まずは、管理職が新入社員に求めるスキル、新入社員自身が身につけたいスキルから見ていきます。管理職に「部下に新入社員時代のうちに身につけてほしい能力」、新入社員に「社会人1年目で身につけたいスキル」について尋ねたところ、図1のような結果となりました。

(図1)

(図1)

最もギャップが大きい項目は「パソコンスキル(管理職12.0%、新入社員33.6%)」で、その差は21.6%。管理職が持つ「デジタルネイティブ世代はパソコンスキルを持っている」という印象と、スマートフォンやタブレットの操作は得意な反面、「ビジネス上で使用するソフト(Excel、Word、PowerPointなど)やキーボード操作に実は慣れていない」という新入社員の実態とのズレが現れているようです。

2番目にギャップが大きかった項目は、「タイムマネジメント力(管理職47.5%、新入社員26.2%)」で21.3%差でした。残業削減、生産性向上といった働き方改革の推進だけでなく、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うテレワークや時差出勤などの影響も重なり、管理職はタイムマネジメント(時間管理)力の必要性を強く感じています。一方、新入社員はまだまだ業務経験が浅く、タイムマネジメントの重要性を感じきれていないこともあり、お互いの間に大きな意識のズレが生じたと考えられます。

理想の上司像にも大きなズレ
管理職は「リーダーシップのある上司」を目指すが、新入社員は「優しく指導する上司」を求める

また今回の調査では、理想の上司像についても大きなズレが見られ、管理職では「リーダーシップのある上司(51.4%)」が1位、新入社員では「優しく指導する上司(49.1%)」が1位となりました(図2)。

テレワークの導入、それに伴うオンライン会議の実施など、新型コロナウイルスの感染拡大を機に働き方や仕事の進め方は大きく変わり、部下のマネジメントスタイルにも大きな変換が求められています。このような状況や上司自身の自覚もあってか、管理職では、リーダーシップに多くの票が集まったようです。

一方新入社員側は、入社早々在宅勤務や自宅待機となったことも影響し、上司に相談する機会を求める傾向が強まっています。「まずは気軽にコミュニケーションを取りたい」という気持ちの表れからか、上司に「優しさ」を求める傾向が強まるなど、管理職の考えとは大きく異なる結果となりました。

これらの結果から、管理職には「リーダーシップを発揮しつつも、新入社員の不安心理に寄り添う細やかな心遣い」が同時に必要、つまり管理能力の高度化がますます求められているといえるのではないでしょうか。

(図2)

(図2)

まとめ

今回の調査から、管理職と新入社員の間に、身につけてほしい・身につけたいスキル、理想の上司像に大きな差異があることが明らかになりました。

その1つである「パソコンスキル」に関するズレ。例えば、テレワークの導入によって一気に普及したWeb会議システムなど、新しいツールの利用においては、ベテラン層よりも若手社員の方が抵抗なく使える傾向にあるのは事実でしょう。しかし一概に、「若手にはパソコンを使った業務の地力がある」と認識してしまうというように、認識のズレを会社や管理職が知らずにいると、その後の若手社員の立ち上がりにネガティブな影響を与える可能性が高まってしまいます。

テレワークの継続や変則勤務の実施などによってコミュニケーション不足への懸念が残る中、今後は、新入社員が気軽に相談できる場をつくり、コミュニケーションを取りながらお互いの認識のズレを確認・理解する、そして適切なフォローを実施していくことが、より一層重要となります。特に、在宅勤務や自宅待機で社会人生活が始まり、時間感覚が狂いがちな今年度の新入社員に対しては、時間管理の重要性を従来よりもしっかりと教えていく、そんな視点も頭に入れておく必要がありそうです。

第2回 管理職と新入社員の意識比較調査

調査対象者 当社が提供する新入社員向け研修の受講者当社が提供する管理職向け研修の受講者
調査時期 2020年4月2日~2020年5月18日2019年12月16日~2020年3月27日
調査方法 自記式またはWEBでのアンケート調査自記式でのアンケート調査
サンプル数 3,770名1,061名
属性 (1)性別
①男性:56.9%(2,142名)
②女性:43.0%(1,623名)
③不明:0.1%(5名)

(2)所属企業の従業員数規模
①1名~50名:7.8%(294名)
②51名~100名:17.7%(669名)
③101名~300名:36.8%(1,387名)
④301名以上:31.1%(1,172名)
⑤不明:6.6%(248名)
(1)性別
①男性:84.3%(894名)
②女性:15.6%(165名)
③不明:0.1%(2名)

(2)所属企業の従業員数規模
①1名~50名:7.6%(81名)
②51名~100名:18.5%(196名)
③101名~300名:44.3%(470名)
④301名以上:13.2%(140名)
⑤不明:16.4%(174名)


*各設問において読み取り時にエラーおよびブランクと判断されたものは、欠損データとして分析の対象外としています *本調査を引用される際は【ラーニングエージェンシー「第2回 管理職と新入社員の意識比較調査」】と明記ください
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