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社会人のビジネス基礎力、トップはゆとり世代
55,456名のビジネスパーソンを対象に調査を実施しました

社会人のビジネス基礎力、トップはゆとり世代
55,456名のビジネスパーソンを対象に調査を実施しました|リサーチ|人材育成・教育研修

2020年3月19日

当社では、社会人に求められる基礎力な力=ビジネス基礎力を可視化するテスト「Biz SCORE Basic」を提供しています。今回は、55,456名の受検者を対象に行った調査をもとに、社会人のビジネス基礎力の実態を明らかにしていきます。

年代別平均スコアリサーチ_3

「Biz SCORE Basic」で何がわかる?

「Biz SCORE Basic(以下、BSB)」とは、職種・業種・役職を問わずビジネスパーソンに共通して必要となる基礎的な力である「ビジネス基礎力」を測るテスト。経営やマーケティング、経済などに関する知識「Business Knowledge」、仕事の計画力や進め方に関する 「Planning & Control」、ビジネスマナーや口頭・文書伝達などの「Communication」、課題設定や解決策立案といった思考力「Thinking」の4カテゴリから100問を出題し、知識やスキルの定着状況を診断します。2016年のサービス開始以来、受検者数が5万人を突破したのを機に、ビジネス基礎力の実態調査を実施しました。

平均スコアトップは20代後半、ベテラン社員に比べ、体系的なスキル習得機会が多いことが影響?

図1は、55,456名の平均スコアを年代別に並べたグラフです。このグラフを見ると、20代後半の平均スコア(54.8点)が最も高く、次いで30代前半(54.2点)、30代後半(53.5点)というように、年齢とともにスコアが下がっていることがわかります。しかし、年齢層が低いほど高得点かというとそうではなく、最も若手である24歳以下(52.3点)はトップの20代後半よりも2.5点低く、4位にランクイン。5位が40代前半(52.0点)という結果になりました。

カテゴリ別で見ても、「Communication」「Planning & Control」「Thinking」の3カテゴリで20代後半の平均スコアが最も高く、「Business Knowledge」に関しては年代別傾向2位の30代前半が1位となっています。いわゆる"ゆとり世代"のビジネス基礎力が最も高い実態が浮かび上がってきました。
40代以降の社員は、今の20~30代の社員と比べて体系的にビジネススキルを学ぶ機会が少なく、「上司の背中を見て学ぶ」「経験を積んで学ぶ」のが一般的だったと考えられます。今回の結果は、研修をはじめとした体系的なビジネススキルの習得機会の多寡が影響しているのではないでしょうか。

(図1)年代別平均スコア
(図1)年代別平均スコア

業種別では情報通信業、職種別では会計、コンサルタント等専門職がトップ

次に、業種別の傾向(図2)を分析していきます。1位は情報通信業(55.2点)、2位は学術研究、専門・技術サービス業(53.2点)、3位はサービス業(52.7点)となり、情報通信業は 4カテゴリ全てにおいてトップとなっています。中でも「Planning & Control」のスコアは、全体平均の13.7点(後述の「カテゴリ別平均スコア」参照)よりも1点以上高いという結果が出ました。

また、職種別の傾向(図3)では、1位が会計、コンサルタント等専門職の56.5点、2位が医療・介護等専門職の53.9点、3位が技術職の52.8点となっています。年齢や業種での比較に比べ、1位と2位の差が大きく開き、その差は2.6点に。会計、コンサルタント等専門職は他の職種と比べ、問われている内容が日々の仕事に直結しているケースが多いことから、高得点につながったと考えられます。

(図2)業種別平均スコア
(図2)業種別平均スコア
(図3)職種別平均スコア
(図3)職種別平均スコア

ビジネスパーソンが最も得意なのは「口頭伝達」
最も苦手なのは「財務・経理」

最後に、出題カテゴリ別(各25点満点)の傾向(図4)を見ていきます。4つのカテゴリの中で、最も平均スコアが高かったのが「Communication(14.3点)」。2位が「Planning & Control(13.7点)」、3位が思考力 「Thinking(13.2点)」、そして最も平均スコアが低かったのが「Business Knowledge(10.9点)」となっています。

各カテゴリはさらに5つのテーマに分けられ、全20テーマ(図5)のうち最も正答率が高かったのは「Communication」の中の「口頭伝達」、最も低かったのは「Business Knowledge」の中の「財務・経理」となりました。「財務・経理」については、担当者でないと業務で触れる機会が少ないため、他のテーマと比べて知識が定着しづらく、正答率が下がったと推測できます。

(図4)カテゴリ別平均スコア
(図4)カテゴリ別平均スコア
(図5)BSBのカテゴリ・テーマ一覧
(図5)BSBのカテゴリ・テーマ一覧

担当外の知識・スキルも学べる環境づくりの必要性

今回は、BSBの受検結果をもとに様々な角度からビジネス基礎力の傾向を分析し、20代後半以降、年齢とともにスコアが下がることや、会計、コンサルタント職が高スコアを獲得していることなどが明らかになりました。

しかしビジネス基礎力は、本レポートの冒頭でも述べたように、年齢や役職、職種、業種に関係なく、全てのビジネスパーソンに求められる基礎的な力です。日々の業務に直結することが少ない知識・スキルであったとしても、変化の激しい時代の中で主体的にキャリアを形成していくためには、幅広く知識・スキルを習得しておく必要があります。そのため、「業務外のことも学べる機会を提供する」「多様な仕事を経験させて幅広く知識をつけさせる」「自発学習を促す」などの取り組みが重要な役割を果たします。

当社では、BSBを通じて社員の学びをサポートするだけでなく、BSBの各テーマと連動した研修も多数実施していますので、社員のビジネス基礎力を向上させる一環として、ぜひご活用ください。

調査概要

調査対象者 ビジネス基礎力診断テスト「Biz SCORE Basic」受検者
調査時期 2016年3月1日~2019年9月30日
調査方法 自記式のアンケート調査
サンプル数* サンプル数 55,456名
属性 (1)年代
①24歳以下:9.4%(5,215名)             
②20代後半:16.2%(8,992名)
③30代前半:15.3%(8,484名)
④30代後半:15.4%(8,523名)
⑤40代前半:16.2%(8,983名)
⑥40代後半:13.2%(7,310名)
⑦50歳以上:14.3%(7,949名)
(2)業種
①情報通信業:26.7%(14,799名)
②卸売業、小売業:21.2%(11,768名)
③製造業:13.0%(7,182名)
④学術研究、専門・技術サービス業:6.3%(3,490名)
⑤サービス業(他に分類されないもの):9.4%(5,203名)
⑥不動産業、物品賃貸業:8.9%(4,911名)
⑦建設業:3.4%(1,911名)
⑧その他:10.8%(5,994名)
⑨無記名:0.4%(198名) 
(3)職種
①技術職:33.3%(18,494名)
②営業職:25.6%(14,173名)
③事務職:23.3%(12,934名)
④会計、コンサルタント等専門職:5.1%(2,851名)
⑤販売職:2.9%(1,605名)
⑥医療、介護等専門職:1.2%(685名)
⑦その他:8.5%(4,714名)


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